花ざかりの公園にて

　　春の花、といえば、代表的なものは桜です。

　　ですが、桜の散ったあとでも、春の公園は花が満開です。

　　近くの公園で、綺麗な花を見つけました。

　 　

　　白い、小さな花が集まって、丸い形を作っている、まさに“こでまり”という名に相応しい、

　　この花が私は大好きです。

　　ちなみに、漢字で書くと“小手毬”。ホントに、そのままですね。

　　幼い頃、つつじの花を取って、蜜をなめたりしませんでしたか？

　　あれって結構甘いんですよね。夢中になって花を取り、蜜をすすった後は糸に通して首飾りにしていた、

　　そんな記憶があります。

　　ちょっとやってみたい衝動にかられましたが、さすがに理性が邪魔して出来ませんでした。

　　

　　ちょっと盛りが過ぎてしまった、藤の花です。

　　それでも、紫色の花房は、上品さを損なうことなく、つつましく、花影を作っていました。

　　優しいけれども、凛とした、そんな印象を、藤の花は与えてくれます。

　　公園で花に囲まれている、そんな時間の過ごし方をしたせいでしょうか。

　　心が少し、軽くなりました。